こんにちは、米田です。
今回は、アフリカの住居についてお話ししたいと思います。
アフリカは世界で2番目に面積が広く、人口も多い大陸です。
そのため、気候や地形、文化や歴史などによって、さまざまな住居が存在しています。
この記事では、アフリカの住居の特徴とその背景について、いくつかの例を紹介します。
アドベの家
アドベとは、水と粘土に藁や動物の糞などを混ぜて作った日干しレンガのことです。
このアドベを使って建てられた家は、エジプトなどのアフリカの乾燥地帯に多く存在します。
アドベの家は、壁や屋根にアドベを積み上げて造られており、その特徴は熱や湿気を吸収しやすいことです。
そのため、暑い気候に対応できるだけでなく、断熱効果も高くなります。
さらに、アドベは自然素材であるため、環境にも優しいというメリットがあります。
ワラ葺きの家
エチオピアは様々な民族が暮らす国で、その文化や風土に合わせて住居の形式も多種多様です。
南部の地域では、雨が多く降ることから、壁も屋根もすべてワラで葺いた円形の家が広く見られます。
ワラは水をはじきやすく、軽量であるため、雨季にも崩れにくいという利点があります。
また、円形の家は空気の流れを良くし、温度を調節する効果もあります。
北部の地域では、乾燥していることから、木や土で作った壁にワラで葺いた屋根を乗せた家が主流です。
木や土は熱を遮断し、ワラは屋根に重みをかけないため、乾燥地帯に適した住まいと言えます。
エチオピアのワラ葺きの家は、自然素材を使って環境に配慮しながら、快適な暮らしを実現しています。
木組みの家
南アフリカ共和国には、ヨーロッパからの移民の影響で、木組みの家が見られることがあります。
木組みの家とは、木材を骨組みとして組み立て、壁にはレンガや漆喰などを詰め込んだ建築様式です。
このような家は、木材が湿気や虫に対して耐性があり、温度変化にも適応しやすいという特徴を持っています。
南アフリカの気候は乾燥したり湿ったりすることが多く、温度差も大きいため、木組みの家はこの地域に適した住まいと言えるでしょう。
カラフルなセメントの家
南アフリカ共和国の最南端に住むンデベレ族の家は、カラフルな壁絵で飾られたセメントの家で有名です。
この壁絵は女性が水性のペンキで描くもので、左右対称の幾何学模様が特徴的です。
定規や下書きを使わずにフリーハンドで描かれるため、一つとして同じ模様はありません。
この壁絵の起源は、かつてンデベレ族が草で編んだ家に住んでいた時代にさかのぼります。
西欧文化に触れて土壁の家に変わった後も、雨で崩れやすい土壁を補強するために牛糞を塗っていました。
その際に自然にできる模様が美しく見えたことから、色土を混ぜてペイントするようになりました。
以降、コンクリート製の家や水性ペンキが普及し、より鮮やかな色彩とデザインが生まれました。
まとめ
以上、アフリカの住居の特徴とその背景について紹介しました。
アフリカは多様な大陸であり、他にも魅力的な住居がたくさんあります。
ぜひ、興味を持って調べてみてください。