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アフリカの家

南アフリカのンデベレ族の家と壁画アートの特徴と魅力

南アフリカのンデベレ族の家と壁画アートの特徴と魅力 アフリカの家
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南アフリカは多様な民族が暮らす国ですが、その中でも特に色彩豊かな文化を持つのがンデベレ族です。
彼らの家に描かれた壁画アートは、南アフリカの歴史や文化を表現する芸術作品としてだけでなく、生き生きとした人々の暮らしや思いを伝えるメッセージとしても魅力的です。
この記事では、ンデベレ族の家と壁画アートの特徴と魅力について紹介します。

ンデベレ族とは

ンデベレ族は南アフリカ共和国の内陸の標高900~1500mの高地に住んでいる民族です。
約40万人ほどの人口を持ち、主にムプマランガ州やリンポポ州に分布しています。
ンデベレ語を話す人々は他にもジンバブエやボツワナにもいますが、南アフリカのンデベレ族は独自の文化や歴史を持っています。

ンデベレ族の家の特徴

ンデベレ族の家は、高床式で三角形の屋根を持つ木造の住居です。
屋根は草や葉で葺かれ、壁は粘土や牛糞で塗り固められています。
家は一般的に東向きに建てられ、玄関は階段で上がるようになっています。

家の中には部屋が少なく、主に寝室と台所があります。
台所には火を起こすための炉があり、食事や水を保管するための壺や皿が置かれています。

ンデベレ族の壁画アートの歴史と意味

ンデベレ族の壁画アートの歴史と意味

ンデベレ族の家で最も目を引くのが、壁に描かれた幾何学模様の壁画アートです。
この壁画アートは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、白人支配に対抗するために発展した文化的な表現です。

当時、白人政府はンデベレ族に対して土地や牛を没収し、彼らを労働者として使役しました。
このような圧迫に耐えながらも、ンデベレ族は自分たちのアイデンティティを守るために、カラフルな衣装やビーズ細工、そして壁画アートを通じて抵抗しました。

壁画アートは母から娘へと受け継がれ、女性たちが家の外壁に描きます。
壁画アートには、抽象的な三角形や四角形をベースにした、左右対称な幾何学模様が多く見られます。
色彩は鮮やかで、白・黒・赤・黄・青・緑などが使われます。

壁画アートには、女性たちの年齢や社会的地位、家族の歴史や信仰などが反映されています。
また、時代によって変化し、飛行機や車のナンバープレート、テレビのアンテナなどの現代的なモチーフも取り入れられています。
壁画アートは下書きや定規などの道具を使わず、全てフリーハンドで描かれます。

この技術は世界的にも高く評価されており、ンデベレ族の代表的なアーティストであるエスター・マラングは、BMW社の依頼で車をキャンバスに見立ててアートペイントを施したり、南アフリカのボシャベロ歴史民族村にあるンデベレ屋外美術館の壁画といった作品を残しています。

ンデベレ族の壁画アートを見ることができる場所

南アフリカでンデベレ族の壁画アートを見ることができる場所はいくつかありますが、特におすすめなのはムプマランガ州にあるクワマラ村です。
ここでは、ンデベレ族の伝統的な生活様式や文化を体験することができます。
村には色とりどりの壁画アートが施された家が並び、村人たちもカラフルな衣装やビーズ細工を身に付けています。

村では定期的にダンスや音楽のパフォーマンスが行われ、観光客も参加することができます。
また、村では壁画アートやビーズ細工の教室も開催されており、自分で作品を作ることもできます。

まとめ

南アフリカは多様な民族が暮らす国ですが、その中でも特に色彩豊かな文化を持つンデベレ族は見逃せません。
彼らの家と壁画アートは、南アフリカの歴史や文化を表現する芸術作品としてだけでなく、生き生きとした人々の暮らしや思いを伝えるメッセージとしても魅力的です。
南アフリカを訪れた際には、ぜひンデベレ族の家と壁画アートを見てみてください。

この記事は参考になりましたか?他にも世界中の多様な家について紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

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