こんにちは、米田です。
今回は、モンゴルの遊牧民の家についてご紹介します。
モンゴルの遊牧民の家といえば、ゲルと呼ばれる円形のテントです。
ゲルは、木製の骨組みに羊毛のフェルトをかぶせた構造で、中央に煙突があります。
ゲルは移動がしやすいように設計されており、遊牧民は季節や牧草の状況に応じて場所を変えます。
では、ゲルの中はどんな感じなのでしょうか?
私は実際に遊牧民の家に泊まらせてもらったことがありますが、驚いたことがいくつかありました。
ゲルの中は意外と広い
ゲルの外見からは想像できないかもしれませんが、ゲルの中は意外と広いです。
私が泊まったゲルは直径約6メートルで、中央部分の高さは約3メートルありました。
ゲルの中にはベッドやテーブル、椅子、キャビネットなどが置かれており、快適に過ごせました。
ゲルの壁に沿って布製のカーテンがかけられており、それぞれに収納スペースがありました。
カーテンの色や柄も豊富で、個性を表現できるようです。
ゲルの中は暖かい
モンゴルは冬になると氷点下40度以下になることもある寒い国です。
しかし、ゲルの中は暖かいです。
それは、羊毛のフェルトが優れた断熱材であることと、中央にあるストーブが効果的に暖めてくれるからです。
ストーブは木や炭だけでなく、乾燥させた牛糞なども燃料として使われます。
ストーブから出る煙は煙突から排出されますが、煙突には蓋がついており、風や雨を防ぐことができます。
※冬の時期にはゲルではなく固定された住居(木造またはレンガ造り)で冬を越す人も多くいるようです。
ゲルの中は文化的
ゲルの中では、モンゴルの文化や伝統を感じることができます。
例えば、ゲルの入口は南向きになっており、これは太陽を拝む意味があるそうです。
また、ゲルの内部では左側が男性用で右側が女性用という区分けがあります。
私は男性なので左側に案内されましたが、右側に行くと失礼にあたるそうです。
さらに、ゲルの中では靴を脱ぐことや帽子を被ることもタブーです。
また、柱や梁に触れたり跨いだりすることも禁止されています。
まとめ
以上、モンゴルの遊牧民の家についてご紹介しました。
私はゲルで過ごした時間をとても楽しみましたし、モンゴルの人々の暮らしや文化に触れることができました。
日本では考えられないような家ですが、それだけに魅力的です。
皆さんも機会があれば、ぜひゲルに泊まってみてください。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。